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2023年7月14日金曜日

講演会:「編集者が語る作家の素顔と実像ーー遠藤周作編」実施報告

「母なる神を求めて」

 昨年に引き続き宮島正洋会員による講演会を実施しました。今回は初めて、前編、後編の2回に分けて2023年6月18日(日)及び7月2日(日)武蔵野スイングホール10Fスカイルームにおいて開催されました。

宮島講師
公演日の両日ともに梅雨の時期としては非常に暑い気候でしたが、総勢21名が参加しました。

講演内容は、初めに、<「三田文学」創刊までの義塾の歩み>を紹介頂きました。また文学と作家および編集者としての関係について幅広い観点も紹介頂き、非常に参考になりました。

会場の様子(前編時)

前編では、彼の作家人生のすべての出発点となった20代後半でのフランス留学を中心に取り上げられました。リヨン滞在中にカトリック文学のテーマを見つけ、パリで初恋の女性と出会い、リヨンでは『沈黙』の端緒となる経験も。後の遠藤文学の「胞子」となるフランス体験を検証頂きました。

後編では遠藤に大きな影響を与えた二人の女性について、そして「信仰と悪」の問題、名作『沈黙』が生まれるまでの厳しくかつ幸運といえる道のりを辿り、講演会は終了となりました。

後編参加者と記念撮影(撮影:三澤)

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