2023年7月15日(土)14:00から、武蔵野スイングホール11FレインボーサロンBにて、塾員(1979年法)でもある小林信也氏(作家、スポーツライター)をお招きして開催されました。暑い中、14名の会員の他、講演開催にご尽力下さった榎本勝治氏の合計15名の出席を得ました。
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講師の小林信也氏 |
長岡高校野球部で投手であった小林氏は、1974年春期新潟県大会で見事、優勝を果たし、その後、慶応義塾大学に進学後は野球部への狭き門も無事突破するが練習の辛さに入学式前に、早くも退部。この慶應義塾大学入試についてのエピソードも紹介頂き、当時マスコミを騒がせた、慶應義塾大学入学が叶わなかったSE氏の話題にも触れられた。
野球部をやめた後、当時はまだマイナースポーツだったフリスビーを始め、世界大会で優勝し、アメリカ留学を果たす。すでに在学中にスポーツライターとしての活躍を始める。
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講演会場の様子 |
◆講演内容「テレビで言えないスポーツの話あれこれ」
勿論テレビで言えない話であり、紙面(画面)での公表は差し控えさせて頂きますが、夏の甲子園を目指す高校野球の過酷さや、一部の野球部では内野守備の外野への被弾後の位置と打者のまさに走塁コース位置との関係などの事例を紹介頂き、野球音痴でなくとも、とても気付けない指摘でした。
ご紹介できる話として興味深かったのは、
「スポーツくじ」の話である。賭け事はスポーツ精神にそぐわないと考える人は多い。だが、スポーツ選手を育てるには多大な費用が掛かるのも事実で、「スポーツくじ」の利益を選手育成に活用するのも一つの方法かもしれない。
また、最近のスポーツ選手は過度に筋肉トレーニングを重視するが、小林氏によると特定の筋力を重点的に鍛えるだけでなく、昔ながらの暮らしの中で日本人が自然に身に着けるようになったしっかりした体幹が、より大事だと。
講演では実際に参加者の一人の背中を様々な方法で押して、いかに体幹が大事かを皆の前で披露してくれた。大相撲で最近大けがをする力士が多いのも、この体幹の重要性を軽んじて、筋肉トレーニングばかりに重点を置く傾向が原因ではないかと。
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ただ鉛筆持つだけでは、背中を押されると前に傾く →
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鉛筆を正しく持つと、推されても傾かない |
他にも、サッカーと野球の選手育成のシステムの違いに驚かされた。サッカーでは、プロリーグでプレイする選手を子供の頃育ててくれたサッカーチームには、素晴らしい選手を育成してくれたお礼として、過去に所属していたチームにも決められた額のお金が支払われるそうだが、野球にはそのようなシステムはないとのこと。
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講演会終了後に全員にて記念撮影(撮影:榎本氏) |
その後の懇親会では、小林氏を囲んで様々な質問が出され、話が弾みました。
今後も講演会等の開催を企画致しますので、ご期待ください。